
初めて北海道に引っ越すことになったんだけど、どんなことに気を付ければ良いのかな?
この記事は以下のような方に向けて書いています。
- 初めて北海道のような寒冷地に住む方
- 北海道で生活するのがどんな感じかを知りたい方
- 北国での生活に興味がある方
進学や就職、人事異動や結婚などが理由で、引っ越しすることはよくあります。
これまで雪が降らないような温暖な地域に住んでいて、急に北海道や東北地方などの寒冷地へ引っ越すことになった方は、おそらく不安があるでしょう。
例えば、
「花見ってできるの?」
「海水浴は何月くらいにするの?」
「冬にはどんなものを買いそろえる必要があるのか?」
「暖房はどうすればいい?」
「どれくらい寒くなるものなの?」
など分からなことはたくさんあるはずです。
せっかく新天地で新しい生活を始めるのですから、不安なく生活をしてほしいものです。
今回は人生の大半を北海道で暮らしている私が、北海道での生活の注意点を解説していきます。
「春編」「夏編」「秋編」「冬編」と、四部に分けてお届けします。
まずは、春編からお届けしましょう。
代表的な都市の平均気温

初めて北海道で暮らす方にとって、一番気になるのは気温ではないでしょうか?
「春は暑いの?寒いの?」
「いつまで雪は降っているの?」
そんな疑問もあると思います。
それでは気象庁の1981年から2010年のデータをもとに、北海道の代表的な都市の平均気温を見てみます。
月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
札幌(℃) | -3.6 | -3.1 | 0.6 | 7.1 | 12.4 | 16.7 | 20.5 | 22.3 | 18.1 | 11.8 | 4.9 | -0.9 |
旭川(℃) | -7.5 | -6.5 | -1.8 | 5.6 | 11.8 | 16.5 | 20.2 | 21.1 | 15.9 | 9.2 | 1.9 | -4.3 |
函館(℃) | -2.6 | -2.1 | 1.4 | 7.2 | 11.9 | 15.8 | 19.7 | 22.0 | 18.3 | 12.2 | 5.7 | 0.0 |
釧路(℃) | -5.4 | -4.7 | -0.9 | 3.7 | 8.1 | 11.7 | 15.3 | 18.0 | 16.0 | 10.6 | 4.3 | -1.9 |
参照元:気象庁ホームページ
春は一般的にだいたい4月頃~6月頃のことを言うと思います。
なんと北海道の4月はまだ気温は一桁です。
夜や寒い日の日中などは、もしかするとマイナスになる地域もあるかもしれませんね。
街中の雪はだいぶ減ってきますが、山や峠などの寒い所では、まだまだ雪が降ります。
5月はやっと二桁の気温になってきます。
でも札幌・旭川・函館は二桁になりましたが、釧路の気温がやたら低いですよね。
この地域出身の方の話では、夏でも半そではいらない位寒いらしいです。
北海道の地方ばかり見ていては、イメージがしづらいと思いますので、日本の他の都市の平均気温も見てみましょう。
月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
東京(℃) | 5.2 | 5.7 | 8.7 | 13.9 | 18.2 | 21.4 | 25.0 | 26.4 | 22.8 | 17.5 | 12.1 | 7.6 |
大坂(℃) | 6.0 | 6.3 | 9.4 | 15.1 | 19.7 | 23.5 | 27.4 | 28.8 | 25.0 | 19.0 | 13.6 | 8.6 |
福岡(℃) | 6.6 | 7.4 | 10.4 | 15.1 | 19.4 | 23.0 | 27.2 | 28.1 | 24.4 | 19.1 | 13.8 | 8.9 |
参照元:気象庁ホームページ
東京・大阪・福岡と比べると、北海道はだいたい5~8℃、平均気温が低いことが分かります。
平均気温の推移をみていると、他の地域と比べて、北海道の気温が上がるのがだいたい一ヵ月遅いことが分かります。
単純に考えると冬が長いってことでしょう。
ですので、北海道での春に着る服は、関東等の地域よりも一ヵ月遅いことを意識したものを選べば問題ありません。
それでは北海道で生活するうえで、「春」にはどんなことに注意するべきなのでしょうか?
北海道の「春」

春は雪解けが進み、一気に緑が芽吹いて自然豊かになる、生命力があふれる季節。
遠くの山頂はまだ雪が残りながら、段々と暖かくなってきて、草木の成長が活発になります。
春に行われる行事もたくさんありますよね?
入学式、入社式、花見、端午の節句などなど・・・
個人的には、生命感あふれるこの季節の北海道が大好きです。
それでは、「春」に北海道で生活するうえで、注意するべきことをあげていきます。
春は冬用タイヤの交換を忘れずに

雪が降らない地域だと、車のタイヤは1種類で良いですが、雪国ではそうは行きません。
北海道などでは、車のタイヤは夏用と冬用の2種類をそろえる必要があります。
コストはかかりますが、車を運転するなら命を守る上でなくすことはできない出費です。
冬にはスタッドレスタイヤを使いますが、難しいのはスタッドレスタイヤから夏用タイヤに交換するタイミングです。
「冬用のタイヤを一年中つけておけばいいのでは?」
と言う疑問もあるでしょう。
なぜスタッドレスタイヤと夏用タイヤを使い分けるのか、少しだけ解説します。
なぜ冬用と夏用のタイヤを使い分けるのか?
北国に住んでいるとスタッドレスタイヤはだいたい3年~5年毎に新しいものに変える方が多いです。
実際はそれ以上の期間使用することもできるのでしょう。
しかし、長期間使うとタイヤのゴムの劣化や溝が減ることで、雪道でのグリップ力が弱くなります。
グリップ力が弱くなると、ハンドルを切っても車が思った通りの挙動をしてくれなくなります。
自分や他人に命に係わることなので、必要以上に溝が減るのを嫌って、スタッドレスタイヤはあまり長くは使わない傾向があります。
タイヤ交換の時期はいつくらい?
春のタイヤ交換の時期は、それぞれの車の使い方によります。
買い物で都市部しか乗らないのであれば、街中から完全に雪が消える4月中旬頃には交換できます。
しかし、峠を越えるような雪が残る道を走る可能性があるのであれば、5月中旬頃が交換時期になるでしょう。
スタッドレスタイヤの消耗を抑えたい人が多いことから、秋や春のタイヤ交換時期になると、
「タイヤ交換した?」
という話題は良く話されます。
もし、まだ雪が降るのに、タイミングを間違えてタイヤ交換してしまい、
「雪道を走るのに夏タイヤで来ちゃった~!」
なんて事になったら大変です。
北海道で車に乗る予定があるのであれば、慣れるまでは、JAFに入っていた方が、何かと安心でしょう。
桜の見頃はゴールデンウィーク

普通、桜は卒業式や入学式シーズンの花のイメージですよね?
歌でもドラマでも映画でも、全部そのイメージで作られていますが、北海道では違います。
北海道での桜の見頃は、4月下旬~5月上旬になりますので、卒業式や入学式には間に合いません。
少し寂しいと思われる方も多いかもしれませんが、北海道人からすれば当たり前のことです。
桜は5月のゴールデンウィークの頃が最も見頃な時期になります。
ちょうどお休みなので、家族や仲間みんなで花見をされる方も多いですよ。
花見で食べるものはジンギスカン
北海道では、ことあるごとにジンギスカンやバーベキューをします。
もちろんお花見でもジンギスカンをすることが多いです。
北海道以外から来た方は、桜を見に行ったら、あちこちから煙が上がっていてびっくりされるのではないでしょうか?
ジンギスカンやバーベキューでワイワイしているところではなく、静かにお花見したいのであれば、火気禁止の公園に行くことをおススメします。
なお、北海道に住んでいるとジンギスカンは、花見以外のイベントでも登場します。
あまりなじみのない方がいらたら、一度試してみてはいかがでしょうか?
北海道で有名な「松尾ジンギスカン」のリンクを貼っておきます。
鍋付きのセットも販売していますので、一度ご確認ください!
<北海道のジンギスカンならココ!>
松尾ジンギスカン
暖房・除雪道具の手入れと片付けを忘れずに

冬に毎日使っていた暖房と除雪道具も、春も進むにつれて出番がなくなります。
しかし北海道の場合、半年位すればまた使い始めることになります。
必要になった時に、すぐに使い始められるように、キチンと手入れをしてからしまっておきましょう。
特に石油ストーブ等は、手入れをしておかないと危険なこともあります。
また除雪道具も、なるべく雨風に当たらないようにしまっておかないと、すぐに傷んでしまいます。
毎シーズン買い替えることになると、出費もかさんでしまうので、きちんと片付けましょう!
まとめ
北海道の春は、雄大な自然の力強さが感じられる、とても魅力的な季節です。
また厳しい冬が終わり、心も体も開放される、喜びに満ちた季節です。
初めて北海道で生活される方にとっても、生活しやすい気候ですので、北海道内の色々な名所をめぐって、春を満喫してみてはいかがでしょうか?
北海道での夏の生活については、下の記事をご覧ください!
最後までご覧いただきありがとうございました。
それではまた!
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